亡くなったペットを
骨格標本として残します。
Background
もともとは、交通事故に遭った野生動物の遺体をもとに、趣味として骨格標本をつくっていました。
しかしある時、ペットを亡くしてしまった知人から、その子を骨格標本にしてほしいと依頼をもらったのです。
その時に彼女が言った「一緒の墓に入れないのなら、綺麗な骨格標本にしてもらってずっと側にいたい」という言葉にハッとしました。
それ以来、“大切なご家族であるペットが亡くなったとき、少しでも自分にできることがあるならば”という思いで承っています。

骨格標本とは?
「骨を綺麗にし、元々の姿に組み立てたもの」です。
厳密には「標本」ではありませんが、ここでは、火葬後の骨と区別するため「骨格標本」としています。
火葬した骨は茶色や黄色(熱で青色や緑色にも)なってしまうことがあります。
小動物の場合は骨が残らなかったり、大型でも熱でボロボロになることもあるでしょう。
骨屋では、クリーニングの工程で色づきのもとである油分等を丁寧に取り除き、生きていた時の姿を参考に骨を組み立てています。
過去の作品
今まで制作した作品の一部です。
Q&A
ペットが亡くなりました。
どのような対処をすればよろしいでしょうか。
御遺体が傷むのを防ぐ為、すぐに冷凍保存をしてください。
その後、依頼先へ配送してください。大型犬など、冷凍が難しい場合はご相談ください。
制作できないケースはありますか?
魚類は承っておりません。また、小さすぎる個体や、生まれたばかりで骨が完全に形成されていないような個体では制作することができません。
標本を受け取るまでの流れ
標本制作者
Profile

初めて標本制作に興味を持ったのは中学生の頃。
右も左もわからない中、害獣として駆除された野生動物の遺体等を譲ってもらい、独学で制作を始めました。
ある日、ペットを亡くした知人から『一緒の墓に入れないのなら、綺麗な骨格標本にしてもらってずっと側にいたい』と相談を受け、そのペットの骨格標本を制作しました。
その一件で、いつまでも側に置いておける骨格標本は、大切なペットの弔い方のひとつの形なのではないかと気付き、知人の亡くなったペットの骨制作を請け負うように。
骨制作の経験を重ねていく中で、これをライフワークとしたいという想いが強くなっていきます。
そして2020年4月、それまで勤めていた会社を辞め『骨屋』を開業。
ペットの骨制作だけでなく、骨を使った作品として様々なものを制作しています。
自分自身、たくさんの蛇や亀、ヤモリ、ハリネズミ等の愛するペットたちと暮らしながら、骨制作を通じて自分に出来ることを追求しています。