標本葬
爬虫類が死んでしまった – 土葬?火葬?それとも「標本葬」
2020年08月21日
どうも、自宅でいろいろな爬虫類を飼っています、cocoroです。
さて、爬虫類飼いのみなさんは、大切なペットが亡くなったらどうされますか?
やっぱり、火葬でしょうか?
でも、火葬して骨は綺麗に残るのでしょうか…?
実際、ペットの火葬業者さんに聞いてみたら、残すことは可能とのこと。
だけど、肉が灰になるほどの高温ですから、火葬後の骨は劣化しており、非常に脆くなっています。
頭骨も、哺乳類のようにしっかりしていませんから、形は残りません。
ちょっと悲しいですね…
そこで、繊細な爬虫類の骨を残す方法を、骨作家である私なりに考えてみたのです。
普段私は、骨格標本の依頼を受けて制作しています。
(骨格標本について気になる方は下記バナーから詳細をご覧ください)
でも別に、大切なうちの子を標本にしたいわけじゃない。
骨を劣化させずに綺麗に残したいだけなのだ。
そんな思いの飼い主さんもいるでしょう。
そこで、考えてみたのが「永骨葬(えいこつそう)」という弔い方。
永遠に綺麗な状態でお骨を残したい…という思いを込めて名付けてみました。
永骨葬は、骨格標本の技術を用いて制作するので、綺麗な状態でお骨が残せます。
火葬のように、頭骨はバラバラになりません。
丁寧に手作業で骨にすることによって、小さな骨までしっかり残ります。
何週間もかけて、クリーニングすることで、劣化を防ぎます。
骨格標本は、何百年先の未来まで資料を残す技術です。
その方法を用いているので、適切に管理されていれば、博物館の骨標本と同じ期間保管することができるでしょう。
少なくとも、多湿な環境や直射日光を避けて保管していただければ、特別何かをすることなく何十年と綺麗な状態を保てるはずです。
制作者である自分の死後も綺麗に残る骨になるよう、丁寧に制作しています。
母がうさぎをペットとして飼い始めた当初から、この子が亡くなったら骨格標本にしてもらおうと決めていました。
うさぎが亡くなった際には突然連絡してしまったにも関わらず、保存の仕方を丁寧に教えて頂き、一年近くにも渡ってお店で保管して頂きました。完成した骨の写真を見せて頂いてからは、母が骨の写真と生前のうさぎの写真を見ては涙ぐむを繰り返しています。私もうさぎが帰ってくるのが待ち遠しいです。
何も言わずともうさぎの毛皮の一部を保管して頂き、鞣してもらえたのは本当に嬉しかったです。
私も母もうさぎの手触りが大好きで、撫でられるのが大好きなうさぎを、暇があれば撫でていたので、本当に感謝しています。
来年の春から私は就職して実家を出るため、うさぎが一番懐いていた私に頭蓋骨などを、母には骨の一部、可能なら尻尾を、と思っていました。なので尻尾の骨を分けてくださったことも有り難かったです。
これ以上無いくらい最高のサービスをして頂けたと思います。本当にありがとうございました。
爬虫類を家族として迎えることを決めた時、何かあった時見てくれる獣医さんは近くにいるのかということと、亡くなった時どうするのがいいかを考えました。
いろいろと調べてみると爬虫類などの小動物は火葬すると遺骨が綺麗に残らないということを知って、じゃあその時はプランター葬かな…とぼんやり考えていましたが実際、その時がきて、このまま姿が見えなくなってしまうのはとても寂しいと思い剥製をお願いするかどうしようかと思っていたところTwitterで骨屋cocoroさんを知って骨格標本をお願いすることに決めました。
大切な家族が亡くなった時、どうしてあげるのがいいのか、実際どうするのかは結局飼い主のエゴでしかなく、勝手に飼って…最後まで勝手に…私は自分のエゴを貫くことに決めました。 姿が見えなくなるのは悲しいけれど、実際動かないその姿を見続けることもまた寂しく悲しい。
それならかたちを変えてまた新しい姿でそばにいたいと思いました。
骨屋cocoroさんの技術は言うまでもなく素晴らしくて、また亡くなった生き物への愛情も感じられてこの方にお願いして良かったと思いました。
この度は本当にありがとうございました。
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「頭骨+全身の骨をガラス瓶に封入」の選択肢がなくても、制作は可能です。
その場合は、LINEもしくはメールでお問い合わせください。
永骨葬とは全く関係ないですけど、うちで飼ってる可愛い可愛い爬虫類たちの写真を添えて終わりにします。
骨のことや、ペットたちのことを日々投稿しています!
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このブログの筆者
cocoro
"標本葬"として、亡くなったペットの骨制作を請け負う仕事をしています。(詳細はこちら)
骨を使った作品をEC/実店舗への委託販売/イベントへの出展等にて販売も。
たくさんのお蛇とヤモリ、亀、ハリネズミたちと暮らしてます。