骨格標本
骨格標本の作り方
2020年08月03日
「骨格標本を作りたいけど、どうやって材料(死体)を入手するの?」
といった類の質問は、結構いただきます。
自分も高校生の時は、行動範囲も狭く、金もなく(今もない)、なにより実家暮らしだったという点で、死体を入手するという事が極めて困難に思った時期もありました。
しかし、わりと、行動すれば手に入るものです。
(実家暮らしで親の目が気になるというのはまた別の話。)
行動するったってどこにいけばいいのだろう?何をすればいいのだろう?
そんなふうに思ってる方に今回、標本の材料(死体)入手方法をまとめてみました。
ざっくり分けるとこの3つです。
ではそれぞれご説明します。
食用として売られているお肉。これも立派な死体。
よく骨取りの題材にされるのは「手羽先」や「豚足」ですね。
骨格標本といえば、全身骨格をイメージしますが、こういう部分的なものもやってみたら案外面白かったりします。
しかし、やっぱり「全身」が欲しいという方へ。
「豚 丸ごと」や「鶏 頭付き」で検索したら、値段はそこそこしますが食用として売られています。
もしくは、豚の頭や、鶏の頭だけなら手軽な値段でも販売されています。
次は死体を「拾う」場合について。
野生動物の死体は、病原体を保有していたり、ダニやノミがついていたりするため絶対に素手で持つのは避けて下さいね…。
つまり交通事故で亡くなった死体。
たいていの場合は、頭がつぶれてしまって、あまりいい状態のものではありませんが、
原型を保った状態であれば、復元することも可能です。
海岸などに打ち上げられた漂着物、この場合は死体ですが、結構あります。
現在自分が住んでいるのは海なし県で、なかなか頻繁にはいけないのですが、海の近くを通る際はなるべく海岸を散策してみます。
どの海岸がいいとかよく知りませんが、大体何かが打ちあがっています。
こちらは、多くの人がサーフィンや砂遊びをしているような海水浴場で見つけたウミガメとハコフグの死体。
人が多くても死体目的に出歩く人がいないのか、結構落ちているもんだなと驚きました。
海の生き物だけではなく狸や鹿といった哺乳類や、渡り鳥等の鳥類も拾えるようです。
骨好きとしては鯨の椎骨を手に入れることが一つの夢ではありますが…今のところまだ発見に至っていません。
鳥が窓ガラスに気づかず、ぶつかって死んでしまう事はよくあります。
私はガラス張りの学校に通っていたこともあり、こういった激突して死んだ鳥類の死体はよく手に入れることができました。
今回、入手が容易そうな3か所(道路、海、建物の下)を挙げさせて頂きましたが、もちろん山や川といった自然の中で探す方が、きれいな状態の死体が手に入りやすいです。
ただ、山歩きはとても危険なので、慣れていない場合は1人でいくのはやめましょう。
狩猟免許を取得して、自分で獲るというかなりシンプルでワイルドな方法。
実際獲る事ができれば、お金も食料も骨もGetできます。(まぁ、そんな簡単にはいかないかもですが…)
ちなみに自分は縄猟の免許を東京で取得しました。
網・なわ猟の取得可能年齢の下限は18歳です。
第一種銃猟免許(簡単に言えば鉄砲使える)は20歳から。
試験自体はとても簡単です。
取得する上で唯一難しかったことといえば、申し込み手続きです。
東京都内で取得しようとする場合、すぐに定員になってしまうため、例え平日でも申し込み受付開始日に行った方が安心です。
免許取得後は、実際の獲りかたについて教えてくれるような講座?案内があったと思います。
狩猟免許の取得に関しては、いつか詳細を別でまとめたいと思います。
以上に挙げたものが、自分が主に死体を手に入れる方法でした。
今回は自分1人で入手するという前提で挙げてみましたが、周りに嘘偽りなく「標本作りたいから死体が欲しい」と言える環境であればバンバン言った方がいいです。
そうすると、いろんな人が思わぬ形で恵んでくれたりします。
ありがたいですね…。
このブログの筆者
cocoro
"標本葬"として、亡くなったペットの骨制作を請け負う仕事をしています。(詳細はこちら)
骨を使った作品をEC/実店舗への委託販売/イベントへの出展等にて販売も。
たくさんのお蛇とヤモリ、亀、ハリネズミたちと暮らしてます。