標本葬
爬虫類の火葬は骨が残るのか?火葬より綺麗に残す方法
2024年04月07日
こちらは筆者の飼っているアオダイショウの蛇くん。
世話をしているとふと思いした。
「爬虫類を飼われている方は亡くなった時どうするのだろう…」
最近、ペットの火葬というのが一般的になってきましたが、なんとなく爬虫類の火葬というイメージがわかないのです。
そこで、爬虫類が亡くなった後、どのような方法があるのか調べてみました。
一番最初に思い浮かんだ方法です。もっとも手軽で一般的なのかなと思います。
ただ、調べてみると他人の土地や公共の場に埋めることは軽犯罪法に抵触するようです。
ご自宅(私有地)でしたら問題ないでしょう。
なんとなくペットの火葬と言って思い浮かべるのは犬・猫・ウサギ…あまり爬虫類のイメージがないですが、調べてみると爬虫類でも火葬してくれる業者さんは多く存在してる様子。
そこで一番気になるのは、やっぱり価格。
うちの子、約1.5メートルの蛇くんが亡くなった場合を考えて、大体いくらくらいなのか調べてみました。
業者さんによっては、いろんなプランがありますが、家に来て火葬してもらい、お骨を受け取る、というのをイメージしてプランを選びました。
A社 | 19,500円 |
---|---|
B社 | 17,000円 |
C社 | 19,000円 |
大体2万円程度でできる様です。
火葬業者によって、呼び名や種類も違いますが、さまざまな供養の仕方があるようなのでまとめてみました。
骨壺
人間と同じように、火葬後の骨を骨壺に入れて自宅で保管ができるます。
猫や犬の形をしたかわいらしいものもあります。
ただ、蛇やトカゲ、亀といった爬虫類の骨壺は探した限り見当たりませんでした…。
遺骨カプセル、分骨カプセル、メモリアルカプセル
様々な呼び方がある様です。金属製のカプセルの中に骨や体の一部を入れて持ち歩けるというもの。
パウダー加工
散骨できるように、火葬後の骨をパウダー状にしてくれるサービスもありました。
メモリアルダイヤモンド
ご遺体からダイヤモンドを作るというもの。
最低でも40万円は必要なのと、爬虫類ではそもそも重さが足りないということで、難しそうです。
陶器加工
遺骨をパウダー状にして、土に練りこみ、焼き上げるもの。
とある業者のお値段\80,000から。
剥製葬とも呼ばれるらしい。しかし、残念ながら調べた限り蛇の剥製を作っている業者さんがいらっしゃらない…。
うちの蛇くん、剥製にはできないのか…
(と言いつつ、実は自分でできてしまうのだけどね。)
調べたところ20㎝以下の小さめな亀やトカゲは取り扱っている業者様いるようです。
A社 | 亀(20㎝以下) | ¥32,000+送料・手数料 |
---|---|---|
トカゲ (30㎝以下) | ¥37,000+送料・手数料 | |
B社 | 亀(20㎝以下) | ¥30,000+送料・手数料 |
ワニ(30㎝以下) | ¥35,000+送料・手数料 |
「標本葬」というのは、わたくし骨屋が行っている、弔い方法です。
ご遺体を、骨格標本として残します。
フトアゴヒゲトカゲ
フトアゴヒゲトカゲ
フトアゴヒゲトカゲ
時にはこんなに小さな子のご依頼も。
体長10㎝ほどのオオバクチヤモリでした。
オオバクチヤモリ
オオバクチヤモリ
個人的に、爬虫類と標本葬は相性がいいのではと思っています。
というのも毛や羽がないので哺乳類や鳥類より、骨にになった時のギャップが少ないでのす。
そしてなにより、かっこいい。美しい。
こちらはコーンスネイクの骨です。
コーンスネイク
コーンスネイク
コーンといえばかわいらしいお顔ですが、骨にしてみると、その美しさに圧巻。
ヘビの体はほぼ背骨だけでできています。
ピットバイパー(マムシ亜科)の場合肋骨はなんと約200対(400個)!
それを一つ一つ丁寧に綺麗にしていくので、とても手間のかかる大変な作業ですが、出来上がった時の美しさには敵いません…。
また、
といった方には、アクセサリーにすることも可能です。
コーンスネイクの背骨で作った
ブレスレッド
コーンスネイクの背骨で作った
ブレスレッド
コーンスネイクの背骨で作った
ブレスレッド
というわけで、今回自身のやってる標本葬について少し紹介させていただきました。
気になる方は、下記バナーよりご覧ください。
このブログの筆者
cocoro
"標本葬"として、亡くなったペットの骨制作を請け負う仕事をしています。(詳細はこちら)
骨を使った作品をEC/実店舗への委託販売/イベントへの出展等にて販売も。
たくさんのお蛇とヤモリ、亀、ハリネズミたちと暮らしてます。